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「バランスシート不況の経済学」
  をもとに、昭和から平成への移行期に起きた日本経済の変容を考える 第2版


■その1  「バランスシート不況の経済学」とはな にか 第1版

■その2  「バランスシート不況の経済学」をもとに、今後の経済政策を考える 第1版

■その3 「バランスシート不況の経済学」概要版 第1版

        

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リチャード・クーの「バランスシート不況の経済学」とは

リチャード・クー(1954~)エコノミスト野村総合研究所主任研究員は2003年「デフレとバランスシート不況の経済学」徳間書店を出版。日本の土地バブル崩壊後の長期デフレ不況を企業のバランスシート毀損時の行動から解明した。

また木下栄蔵(1949~)名城大学都市情報学部教授は2004年「経済を支配する2つの法則-神の見えざる手と合成の誤謬の世界」電気書院を出版。これにはバランスシート不況との表現こそ使っていないが、両氏共これまでのマクロ経済学が見落としていた不況時の場面について共通の認識に達していた。

前者は主に日本銀行統計を使い金融経済面から論じ、後者は数式を交え通常経済と恐慌経済がOR(operations research)的表現で双対問題だと論じている。著作引用に際し、両氏の敬称は省きました。

以降、この両氏の経済学を「バランスシート不況の経済学」の表現に統一した。

巨大なバブル崩壊には約1,500兆円以上という土地・株式の国民資産価値が失われ、多くの日本企業はバランスシート毀損を起したため、設備投資を一時中止し借金返済に走った。

そのために大きなデフレギャップ(原因)が生じて平成不況(結果)を引き起こし、これを政府の財政出動による公的需要(対策)をつくりだし、不足分をこの有効需要によって埋めて恐慌に陥ることを防いだ。

これまでのマクロ経済学は経済成長を柱にして組み立てられたもので、デフレ経済(不況)の説明ができていない。原因と結果が分からなければ対策を立てることができない。

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最終更新日
2020年2月19日